数字


いつの頃からか、死ぬまでのにそれを何回できるか…というような事を意識し始めた。
春になるたびに、この季節を感じられるのはあと60回くらいかなと思ったりするのだが、数字で表すと途端にそれは現実味を帯びて「そのくらいしか愉しむことができないのか」と思わされる。「桜巡礼」というつもりはないが、ずっと見たかった桜を去年やっとひとつ見たところだ。立派な桜のある場所は観光地化されていて、あんまり気持ちのいいものではなかったが、しばらく此処で樹齢2000年の老木を眺めていたいと思った。
例えば全国の都道府県に一ケ所ずつ桜の名所があるとして、それを一年に一ケ所ずつ見ても、一生のうちに全てを見れるかどうか…というところだ。例えばね、例えば。


今年はまた、日本三大桜の三春の滝桜か、京都の常照皇寺の九重桜を見に行きたい。
円山公園祇園枝垂桜もいいな。

常照皇寺の九重桜は一枝から八重と一重が咲く桜だ。欲張り。