ご冥福をお祈りします。
韓国出身のアーティスト、ナム・ジュン・パイク氏が亡くなった。
遅ればせながら、今朝の電車で前に座っている人の新聞に『ビデオ・アートの巨匠 ナムジュンパイク氏を追悼』という見出しがあって、まさか…と思ってさっき調べて知った。30日(現地時間29日)に亡くなったと。73歳。精力的に活動している方というのは、年齢を感じさせないので「死去」と聞くとびっくりする。
とくにファンなわけではないけど、韓国の現代美術館に行った時に見た、美術館の中心の吹き抜けのフロアに上から下まで積み上げられたナムジュンパイク氏の作品、テレビ塔は圧巻だった。テレビの画面が全部ついているのを見てみたいと思った。つくかどうか知らないけど。現代美術館に大きな作品がいくつも常設展示されていることから、韓国のアート界においてどれだけ大きな存在だったかを改めてうかがい知れた。新作をもう見られないのはとても残念だ。ご冥福をお祈り申しあげます。
多様的カラーTVシンセサイザーはそのTV画面を形作ることができる。
レオナルドのように正確に
ピカソのように自由に
ルノアールのように色彩豊かに
モンドリアンのように深遠に
ポロックのように激しく
ジャスパ−・ジョーンズのように抒情詩的に
−Paik,1969