Dia:Beacon


一番面白かったところ。マンハッタンから1時間半ほど北上したハドソン河沿いに、「ディア・ビーコン」という美術館がある。
もとはナビスコのパッケージ工場だったところを改装して作った美術館で去年の5月にオープンしたばかり。贅沢なことに、作品の特徴やスケールに合わせてスペースがデザインされている。


写真は「ビーコン・ステーション」
このDia:Beaconがある駅だ。
ここは田舎なので空気が気持ちよくて、景色もきれいで、日本でいうところの長野県みたいな感じ。




次の2枚は私が好きな作品
ウォルター・デ・マリアのEqual Area Seriesと
リチャード・セラの鉄鋼作品Torqued Ellipses

ウォルター・デ・マリアの作品は、入ってすぐの開かれた空間いっぱいに降り注ぐ陽光を浴びて、のびのびと作品が息をしていた。


リチャード・セラの作品はこんな写真じゃあ良さが全然伝わらない。
もっと圧倒的。
この空間はかつて貨物列車の積荷に使われた車庫だった。
天井まで届きそうな、重圧な鉄板が円形になって立っている。
いまにも倒れてきそうな鉄壁の中に入れるのだが、紙の工作のように歪んだこの鉄壁がこうやってうまく立っていることが信じられない。どうやって搬入したんだろう。作るのも大変そう。
静かな黴が美しくて。


彫刻というより建築物のようだ。いやそれとも違う。何だろう。
ここに在る。
脳にズシンと。
自然と息を静める。
そういうもの。


そう!たまたま買ったBRUTUSに、このDia:Beaconが載っていた.
ラッキー!よかったら見てみてね。
http://www.brutusonline.com/brutus/issue/